休校中に 500 本の授業動画を作った中野区立中野東中学校の事例
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田代校長は「英語の先生の授業動画を見て、今更ながら現在完了形をきちんと理解できました。60代の再任用の国語教師は、退職金でパソコンを買って動画制作に挑戦してくれました。IT機器は不慣れでも授業の質が高いので、内容がしっかり伝わっています」と一つ一つを再生して説明を続けた。
同校は2019年度に教育現場のICT(情報通信技術)化を進める研究校に指定され、昨年からタブレット端末やプレゼンテーションソフト、アンケートを作成できるGoogle フォームを使った授業を実験的に行ってきた。研究校はICT化に3年間取り組み、成果を発表することが求められているため、校長も教員も「教育のIT化」への意識はコロナ前からあった。
新型コロナの市中感染がじわじわと増えていた2月、「何とかしないと」と動き出したのは青野祥人教諭(41)だった。
「研究校に指定される」ってのがあるんですねぇ。
一部の教師による議論が、学校全体の取り組みに広がるきっかけは、4月の「リモート歓迎会」だった。
年度の変わり目で緊急事態宣言が出され、教員同士の歓送迎会が対面でできなくなった。そこで青野、瀧澤両教諭が中心となり、オンラインでの歓迎会を開催した。
教員は、「密」を避けるため各教室に分散してオンライン会議システムのZoomにつないだ。1人は運動場に配置され、周囲の様子を情報番組風に実況中継した。
「ものすごく盛り上がって、隣の教室から笑い声が聞えてくるんですよ。楽しすぎて、その日の夜は自宅から昼の続きでオンライン飲み会をしました」(青野教諭)
楽しみながら知見をためていったんだな〜と思ってニコニコした。自分たちが楽しむってのは大事だよな。
副教科を教える教員も、楽しみながら学んでもらえるよう工夫を重ねた。美術の先生はデッサン動画を制作し、音楽の先生はリコーダーの指使いを教えた。栄養担当の教諭は「タピオカミルクティー」のレシピを紹介した。
それをサポートしたのは、大学時代にプログラミングを学び、2020年4月に教員になったばかりの技術教師だ。瀧澤教諭は「ちょっとしたトラブルの解決は彼がやってくれた」と感謝する。
さらっと書かれているけど、これも大事なピースのひとつだねぇ。
田代校長が最もオンラインに可能性を感じたのは、不登校気味の生徒が授業動画を視聴してくれたことだったという。
「生徒のお母さんが学校に連絡をくれたんです。15分の動画を繰り返し再生して見ているって。その時に思いました。自分が現場の教員だった頃、勉強についていけない生徒の補習をしたくても、放課後は部活の指導があるからできなかった。でも、ITを活用すれば、学習が遅れている生徒や、あるいは通常授業では物足りない生徒に合わせた課題を提供できるかもしれないと、希望を感じました」
最高すぎる…!
現場は相当な苦労があるものの、田代校長は「『感染防止策としてのオンライン授業』ではなく、新しい教育スタイルを見つけ出す機会」と前向きに考えている。
共感しまくり。
コロナ前から教員たちに「俺が責任を取るから好きなようにやれ」と言い続けてきた田代校長。現場がそれに応えてくれたことが、休校中の最大の喜びだったそうだ。
最高!!!